2011年 05月 24日
一関ベイシーのリファレンスレコードを聴く(STEREO SUOND誌特集より) ~ バディ・リッチ 編
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「一関ベイシーのリファレンスレコードを聴く」と題しまして数回にわたってお送りしてまいりましたシリーズも今日が最終回となりました。
今日は前回予告しましたとおり、バディ・リッチをビックバンドでお聴きいただきます。
STEREO SOUND誌での菅原氏のコメントは、
「当時のバディ・リッチはロジャーズの『ダイナソニック』を使用していたため、ドラム・ソロのスーパーテクニックはもちろん、『音』が非常によろしい。」
です。
まあ、とにかくドラミングが早い、早い・・
これまで聴いてまいりました、トニー・ウィリアムスやエルヴィン・ジョーンズとはまた違いますよね。
ですから、再生に関しても難しくて、早く細かいシンバルワークの一音一音に如何にエネルギーを凝縮させるか、この辺はスネアも同じですが、早くても決して流れず、しっかり「刻み」を再現できるか。
これには、菅原氏がよく言う「重い高音」が必要になりますし、そのためには位相がしっかりあっていなければなりません。
それと、バックのブラス、サックスセクションの再生。
このバンドは結構一糸乱れず、といったアンサンブルですので、ヘタするとシンセの音のようになってしまいますので、注意が必要です。
つまり、ドラミングのスピードを追うばかりに、手綱を締めすぎてはいけないという事ですね。
そういった細部に気をつけながら、全体としてこのファンキーさを如何に出していくか。
こういうのは、マルチやっている人は大変でしょうね・・
・ ・ ・ ・ とまあ、こんな感じで、つい聴いてしまうわけです。
悲しいオーディオマニアの性です ・ ・
リッピングドライブ:PHILIPS CDD3610/85
リッピングソフト:POIKOSOFT Easy CD-DA Extractor
PC : Windows XP Pro Core 2 Quad Q6600 2.40GHz
AVI作成ソフト:AVIMAKER
FLVへのエンコーダソフト:MediaCoder
音声はMP3です。
【Swingin'New Big Band 】
5,7 and 16 Recorded at RCA Victor Studios,Hollywood on October 10,1966.All others recorded live at the Ches Club in Hollywood on September or October,1966. Pacific
1 Basically Blues
2 Critic's Choice
3 My Man's Gone Now
4 Up Tight (Everything's Alright)
5 Sister Sadie
6 More Soul
7 West Side Story Medley: Overture / Cool / Something's Coming / Somewhere
8 What'd I Say
9 Hoe Down
10 Step Right Up
11 Apples
12 Chicago
13 In a Mellotone
14 Never Will I Marry
15 Lament For Lester
16 Naptown Blues
いかがでしたか?
私こういうの大好きです。笑
CDのクレジットを見ますと、5、7、16はスタジオ録音のようですので、一部演奏後の聴衆の拍手が不自然な箇所があるのはそのためでしょうかね。編集したんですね。
「一関ベイシーのリファレンスレコードを聴く」と題しまして数回にわたってお送りしてまいりましたシリーズ最後ということで、STEREO SUOND誌特集記事から、菅原氏のお言葉を抜粋してご紹介いたします。
この企画の実行にあたりまして、大変なご尽力をいただいたSTEREO SUOND誌の皆様にこの場をお借りして感謝申し上げます。(感謝、感謝・・笑)
ありがとうございました。
氏、いわく
一、ジャズ・サウンドの要は、ベースとシンバルとハイハット
一、草の根をわけても、ディテールにこだわる
一、だからといって「木を見て森を見ず」というわけでは決してない
一、スネア・ドラムのリムショット一発で「やられた!!」と笑えますか?
一、絶望はしても断念してはダメ。ほんとに「いい音」は忍び寄ってくる
一、「緻密にして豪放磊落(ごうほうらいらく)な音
一、「神は細部に宿る」とはこのことをいう。そのディテールの積み重ねの上
に、例えばカウント・ベイシー楽団のような巨大なスイング感が生まれ、そ
してその現場に『事件』がするサウンドを出せるようなものに、ワタシはなり
たい
次回から、マーラー特集に戻ります。
今日は前回予告しましたとおり、バディ・リッチをビックバンドでお聴きいただきます。
STEREO SOUND誌での菅原氏のコメントは、
「当時のバディ・リッチはロジャーズの『ダイナソニック』を使用していたため、ドラム・ソロのスーパーテクニックはもちろん、『音』が非常によろしい。」
です。
まあ、とにかくドラミングが早い、早い・・
これまで聴いてまいりました、トニー・ウィリアムスやエルヴィン・ジョーンズとはまた違いますよね。
ですから、再生に関しても難しくて、早く細かいシンバルワークの一音一音に如何にエネルギーを凝縮させるか、この辺はスネアも同じですが、早くても決して流れず、しっかり「刻み」を再現できるか。
これには、菅原氏がよく言う「重い高音」が必要になりますし、そのためには位相がしっかりあっていなければなりません。
それと、バックのブラス、サックスセクションの再生。
このバンドは結構一糸乱れず、といったアンサンブルですので、ヘタするとシンセの音のようになってしまいますので、注意が必要です。
つまり、ドラミングのスピードを追うばかりに、手綱を締めすぎてはいけないという事ですね。
そういった細部に気をつけながら、全体としてこのファンキーさを如何に出していくか。
こういうのは、マルチやっている人は大変でしょうね・・
・ ・ ・ ・ とまあ、こんな感じで、つい聴いてしまうわけです。
悲しいオーディオマニアの性です ・ ・
リッピングドライブ:PHILIPS CDD3610/85
リッピングソフト:POIKOSOFT Easy CD-DA Extractor
PC : Windows XP Pro Core 2 Quad Q6600 2.40GHz
AVI作成ソフト:AVIMAKER
FLVへのエンコーダソフト:MediaCoder
音声はMP3です。
【Swingin'New Big Band 】
5,7 and 16 Recorded at RCA Victor Studios,Hollywood on October 10,1966.All others recorded live at the Ches Club in Hollywood on September or October,1966. Pacific
1 Basically Blues
2 Critic's Choice
3 My Man's Gone Now
4 Up Tight (Everything's Alright)
5 Sister Sadie
6 More Soul
7 West Side Story Medley: Overture / Cool / Something's Coming / Somewhere
8 What'd I Say
9 Hoe Down
10 Step Right Up
11 Apples
12 Chicago
13 In a Mellotone
14 Never Will I Marry
15 Lament For Lester
16 Naptown Blues
いかがでしたか?
私こういうの大好きです。笑
CDのクレジットを見ますと、5、7、16はスタジオ録音のようですので、一部演奏後の聴衆の拍手が不自然な箇所があるのはそのためでしょうかね。編集したんですね。
「一関ベイシーのリファレンスレコードを聴く」と題しまして数回にわたってお送りしてまいりましたシリーズ最後ということで、STEREO SUOND誌特集記事から、菅原氏のお言葉を抜粋してご紹介いたします。
この企画の実行にあたりまして、大変なご尽力をいただいたSTEREO SUOND誌の皆様にこの場をお借りして感謝申し上げます。(感謝、感謝・・笑)
ありがとうございました。
氏、いわく
一、ジャズ・サウンドの要は、ベースとシンバルとハイハット
一、草の根をわけても、ディテールにこだわる
一、だからといって「木を見て森を見ず」というわけでは決してない
一、スネア・ドラムのリムショット一発で「やられた!!」と笑えますか?
一、絶望はしても断念してはダメ。ほんとに「いい音」は忍び寄ってくる
一、「緻密にして豪放磊落(ごうほうらいらく)な音
一、「神は細部に宿る」とはこのことをいう。そのディテールの積み重ねの上
に、例えばカウント・ベイシー楽団のような巨大なスイング感が生まれ、そ
してその現場に『事件』がするサウンドを出せるようなものに、ワタシはなり
たい
次回から、マーラー特集に戻ります。
by sucala
| 2011-05-24 02:14
| ジャズ